戦前の勝部の風景
戦前は写真を写される機会も少なく、また自前でカメラを持っている人も勝部の村の中にはいなかっただろう。多くの人は写真館へ出向き家族で写したり、子供の成長を記録するために写すこともあったが、現金収入が限られた農家にとってはその機会も少なかった。また、祭りや特別な行事があるときには写真館に頼んでカメラマンを派遣させて皆で写したりもした。

当時、岡町駅界隈には数件の写真館があった。地元の原田神社で行われる様々な行事、婚礼や秋祭り、初詣、稚児行列などの催しで、撮影を依頼する人も多かったようです。

戦後もその数が少なくなったが営業を続けている写真館も存在した。成人式の晴れ着姿を写したり、お見合い用の写真などプロのカメラマンによる写真撮影が商売として充分成り立っていた時代があった。しかし、今ではそのほとんどが姿を消した。これも時代の流れというものだろうか・・・。

ここでは戦前の数少ない写真を掲載しながら、その時代のさまざまな出来事について紹介していきます。
そこにはそれぞれの時代背景や当時の風俗が映し出されていて興味深いものがあります。

手元に残っている写真はそれぞれ厚紙の台紙に貼り付けられていて、台紙には写真館の名前も残っています。
戦前の岡町には数軒の写真館がありました。
「住山写真館」「ライオン写真館」「武藤写真館」など当時は繁盛していたようです。

2002年 11月 更新
 写真集・戦前の勝部の風景(一)
 写真集・戦前の勝部の風景(二)
 写真集・戦前の勝部の風景(三) - 父の育った時代・・・豊南高等小学校
  写真集・戦前の勝部の風景(四) − 父の青春時代
 写真集・戦前の勝部の風景(五) − 叔父の青春時代 ― そして軍歴