昭和のテレビ時代劇を考える 


 テレビ時代劇・悪役・脇役列伝
当ホームページ本来の趣旨と異なりますが・・・

【テレビが面白くない】


 最近歳のせいかテレビが面白くなくなったと感じます。 
ニュースや天気予報以外、あまりテレビを見なくなりました。それは私にとって面白いと感じる番組が無くなったからです。時々昼間に昔の時代劇ドラマの再放送があって、懐かしく思いながら見ていますが、このところめっきりテレビの時代劇が無くなったと感じます。

【時代劇全盛時代】

私の子供の頃から二十歳代まで、テレビの時代劇はほぼ毎日のように放送されていました。
「水戸黄門」「銭形平次」「鬼平犯科帳」「遠山の金さん」「大岡越前」「素浪人月影兵庫」「三匹の侍」「子連れ狼」「木枯らし紋次郎」などなど、どこかのチャンネルで毎日のように時代劇を見ることができました。
それがいつの頃からか時代劇ドラマが少なくなっていきました。

時代劇ドラマの特徴は、ほぼ例外なく”勧善懲悪”がお決まりの筋書きです。ストーリーに多少のひねりを加えることがあっても、最終的には”悪を懲らしめる”のがお決まりのドラマです。
見る側もそれを解ったうえで見て楽しむのです。そこに時代劇を見る面白さや楽しさがあったのでしょう。

【なぜ時代劇が無くなったのか・・・】

時代劇は制作費用が掛かり過ぎる。
最大の要因は経費が掛かることだということだそうです。セットや小道具、かつら、衣装にもお金が掛かります。

野外ロケができにくい。
昔は野外でロケする場所が多く残っていましたが、今は高速道路や新幹線、高層ビルなど多くなって、地道もアスファルトに舗装され、田舎へ行ってロケをしても”現代”が映り込んでしまう。こうした時代の移り変わりが時代劇を作ることが難しくなった要因だそうです。

従って最近のテレビはお金の掛からない番組ばっかりになってしまいました。
最近の調査では10代から20代の若者の半数が「テレビを見ない」という調査結果が出ています。
テレビは斜陽産業になったのでしょうか・・・。

【チャンバラ映画の時代】

私の子供の頃、最寄りの駅近くには3軒の映画館がありました。
「岡町東映」「豊中松竹」「ヒカリ劇場」の3軒がありました。どれも2本立て上映でした。私の一番古い記憶ではユル・ブリンナ―の「王様と私」をヒカリ劇場で見た記憶です。小学校低学年の頃です。当時高校生だった一番上の姉が見たいと言って、家族で見に行きました。
それから小学校4年生か5年生のときに岡町東映で「新吾十番勝負」を見ました。これは2番目の姉が大川橋蔵のファンで、当時姉の高校の校則で、「1人で映画館へ入ってはいけない」というのがあったらしく、そのため小学生の私をダシに使ったのです。
この時代、映画は庶民にとって身近な娯楽でした。そして、時代劇がまだ人気があった時代でした。

【映画の衰退からテレビの時代へ】

時代が昭和30年代半ばになると全国にテレビが普及し始めます。
テレビの普及とともに庶民の娯楽が多様化して、映画人気に陰りが見え始めます。昭和39年の東京オリンピックで多くの国民がテレビにくぎ付けとなって、映画館から足が遠のきました。

この時代を境に映画産業が衰えていきます。
しかし、それでも映画製作にかかわる人たちの中で、映画の良さを伝えるべく頑張って新作に取り組む少数の映画人が存在しました。彼らは長年の映画作りの経験をもっていて、テレビに対する対抗意識やテレビを見下す意識もあって、テレビを「電機紙芝居」などと揶揄する人もいました。

当時映画界の大スターたちの中には、テレビに出ることを”落ちぶれた”というふうに見る人もいましたし、テレビ出演のギャラよりも映画の方が圧倒的に収入が多かったこともあって、『テレビには出る気はない!』と公言するスターもいました。それだけ彼らには映画人としてのプライドがあったのです。

【映画だけでは食べていけなくなった人たち】

主役級のスターたちはある程度の収入も得ていたし、貯えもあって、映画の本数が少なくなってもすぐに生活には困ることはなかったが、スター級俳優以外の脇役や悪役で映画を支えてきた多くの俳優たち、あまり名前も知られていない、せりふも少ないちょこっと出るだけの俳優さんたちは映画だけでは食べていけなくなってしまいました。
そこで彼らが選んだ道はテレビドラマへの転向です。

映画の世界で多くの経験を積んだ脇役の俳優たちは、テレビの世界でも即戦力として通用しました。
役柄に応じたセリフの言い回し、所作など演出家や監督の演技指導は必要とせず、どんな役柄にでも即対応できる強みがありました。そして、主役俳優を際立たせるための演技力がありました。

【多彩な顔ぶれの俳優たち】

テレビの時代になっても彼らが活躍できる場はいくらでもありました。ほとんど名前を知られなくても、充分顔は広まりました。あらゆるテレビ時代劇で悪役、切られ役、脇役で活躍の場を広げていきました。
また、テレビが大衆娯楽の中心となってくると、映画の世界以外からも多くの役者が参入してきました。
それまで舞台中心だった新劇や新国劇また歌舞伎界の俳優も喜劇役者も、どんどんテレビの世界に入ってきました。

こうした多くの俳優たちはそれぞれの持ち味があって、悪代官、浪人、ヤクザの親分、チンピラ風、無頼漢、商人、貧しい百姓などなど、あらゆる役柄にぴったりと当てはまる俳優たちがいました。

今から振り返ると、彼らの存在があの時代のテレビ時代劇を支えていたと言えるでしょう。
いかに憎たらしく、嫌らしく、悪辣に演じることによって、より一層ドラマを盛り上げる役割を果たしました。

今ではローカル局の再放送でしか見ることができない昭和の時代劇俳優たち。
そんな彼らにスポットをあてて、あの時代を振り返ってみようとページを作ってみました。

もうすでに多くの方が鬼籍に入られています。

ご存命の方もおられますが、殆どの方が現役を退かれています。

このページではそうした懐かしい顔ぶれを紹介していきます。


  2021年 5月 26日 更新

  2021年 9月  5日 追加更新

  2022年 10月 15日 追加更新

  2023年  5月   8日 追加更新

  2023年 11月 3日 追加更新

  2023年 12月 30日 追加更新
 
  2024年 3月 10日 追加更新
    天津 敏  1921―1979

(大正10―昭和54) 
あまつ びん  58歳 没
   
    汐路 章   1928-1994

(昭和3―平成6)
 しおじ あきら 66歳 没
   
    北村 英三  1922―1997

(大正11―平成9) 
きたむら えいぞう  74歳 没
   
    内田 勝正  1944―2020

(昭和19―令和2) 
 うちだ かつまさ 75歳 没
   
     伊吹 聰太朗 1928―1998

(昭和3―平成10) 
いぶき そうたろう  69歳 没
   
    井上 昭文  1927―2013

(昭和2―平成25) 
いのうえ しょうぶん  85歳 没
   
    菅 貫太郎  1934―1994

(昭和9―平成6)
 すが かんたろう 59歳 没
   
    加賀 邦男  1913―2002

(大正2―平成14) 
かが くにお  88歳 没
   
    川合 伸旺  1932―2006

(昭和7―平成18) 
 かわい のぶお 74歳 没
   
     神田 隆 1918―1986

(大正7―昭和61) 
 かんだ たかし 68歳 没
   
    五味 龍太郎   1933―2013

(昭和8―平成25)
 ごみ りゅうたろう 80歳 没
   
    伊達 三郎  1924―1991

(大正13―平成3) 
だて さぶろう  67歳 没
   
    曽根 晴美
(將之)
1937―2016

(昭和12―平成28) 
 そね はるみ 78歳 没
   
    富田 仲次郎  1911―1990

(明治44―平成2) 
 とみた なかじろう 79歳 没
   
    名和 宏  1932―2018

(昭和7―平成30) 
なわ ひろし  85歳 没
   
    西田 良   1939―2020

(昭和14―令和2)
 にしだ りょう 80歳 没
   
    山本 昌平  1938―2019

(昭和13―令和元) 
やまもと しょうへい  81歳 没
   
    草薙 幸二郎   1929―2007

(昭和4―平成19)
くさなぎ こうじろう  78歳 没
   
    桑山 正一  1922―1983

(大正11―昭和58) 
 くわやま しょういち 61歳 没
   
     小林 勝彦  1937―2005

(昭和12―平成17)
 こばやし かつひこ 68歳 没
   
    近藤 宏  1925―1992

(大正14―平成4) 
 こんどう ひろし 66歳 没
   
    小峰 隆司   1933―2021

(昭和8―令和3)
 こみね りゅうじ 87歳 没
   
    須賀 不二男   1919-1998

(大正8―平成10)
 すが ふじお 78歳 没
   
    深江 章喜   1928―2015

昭和3―平成27
ふかえ しょうき  87歳 没
   
    二見 忠男  1931―1994

昭和6―平成6 
 ふたみ ただお 63歳 没
   
    小田部 通麿   1926-2004

大正15―平成16
おたべ みちまろ  77歳 没
   
     潮 健児  1925-1993

大正14―平成5
うしお けんじ  68歳 没
   
    城所 英夫   1927-1997

昭和2―平成9
 きどころ ひでお 69歳 没
   
     梅津 栄  1928-2016

昭和3―平成28
うめづ さかえ  88歳 没
   
     幸田 宗丸  1920-1998

大正9―平成10
こうだ むねまる  78歳 没
   
    永井 秀明   1921-2002

大正10―平成14
 ながい ひであき 80歳 没
   
    遠藤 太津朗   1928-2012

昭和3―平成24
 えんどう たつお 84歳 没
   
    藤岡 重慶   1933-1991

昭和8―平成3
 ふじおか じゅうけい 57歳 没
   
    山本 麟一  1927-1980

昭和2―昭和55 
 やまもと りんいち 53歳 没
   
    江見 俊太郎   1923-2003

大正12―平成15
えみ しゅんたろう  80歳 没
   
     阿部 徹 1917-1993

大正6―平成5 
 あべ とおる 76歳 没
   
    福本 清三  1943-2021

昭和18―令和3 
ふくもと せいぞう  77歳 没
   
     田中 明夫 1926-2003

大正15―平成15
たなか あきお 76歳 没
   
     陶 隆司 1921-2010

大正10―平成22 
すえ たかし  89歳 没
   
    須藤 健   1916-1992

大正5―平成4
すどう けん  76歳 没
   
    田畑 猛雄   1938-2020

昭和13―令和2
 たばた たけお 81歳 没
   
    戸上 城太郎   1916-1980

大正5―昭和55
 とがみ じょうたろう 64歳 没
   
    武藤 英司   1919-1999

大正6―平成11
 むとう えいじ 81歳 没
   
     嵯峨 善兵  1909-1989

明治42―平成元
さが ぜんべい  79歳 没
   
     浜田 寅彦  1919-2009

大正8―平成21
 はまだ とらひこ 90歳 没
   
     南原 宏治  1927-2001

昭和2―平成13
 なんばら こうじ 74歳 没
   
     横森 久  1928-1981

昭和3―昭和56
よこもり ひさし  52歳 没
   
    田中 春男  1912-1992

明治45―平成4 
たなか はるお  79歳 没
   
     原口 剛  1939-2019

昭和14―令和元
 はらぐち ごう 80歳 没
   
    西山 辰夫  1928-2016

昭和3―平成28 
 にしやま たつお 87歳 没
   
     伊沢 一郎  1912-1995

明治45―平成7
 いざわ いちろう 83歳 没
   
     細川 俊夫  1916-1985

大正5―昭和60
ほそかわ としお  68歳 没
   
    波田 久夫   1929―2015

昭和4―平成27
はた ひさお  86歳 没
   
    香川 良介 1896-1987

明治29―昭和62  
かがわ りょうすけ  90歳 没
   
     飯沼 慧 1926-2011

大正15― 平成23
 いいぬま けい 85歳 没
   
    千葉 敏郎  1926-2010

大正15―平成22
ちば としお  84歳 没
   
    中山 昭二   1928-1998

昭和3―平成10
 なかやま しょうじ 70歳 没
   
    沼田 曜一   1924-2006

大正13―平成18
ぬまた よういち  81歳 没
   
    小林 重四郎  1909-1996

明治42―平成8年 
こばやし じゅうしろう  87歳 没
   
     山村 弘三 1914-2002

大正3― 平成14
やまむら こうぞう  87歳 没
   
       今福 将雄 1921-2015

大正10―平成27 
 いまふく まさお 94歳 没
   
     田中 浩  1934-1993

昭和9―平成5
たなか ひろし  59歳 没
   
     庄司 永建  1923-2015

大正12―平成27
しょうじ えいけん  92歳 没
   
     菅井 一郎  1907-1973

明治40―昭和48
すがい いちろう  66歳 没
   
    榎木 兵衛  1928-2012

昭和3―平成24 
 えのき ひょうえ 84歳 没
   
    海老江 寛   生年不明―1996

      ―平成8
えびえ かん 
   
    江幡 高志   1928-

昭和3―
えばた たかし 
   
    北見 治一   1920-1995

大正9―平成7
きたみ はるかず  75歳 没
   
    北原 義郎   1929-2022

昭和4―令和4
 きたはら よしろう 93歳 没
   
    市村 昌治  1930―

昭和5― 
 いちむら しょうじ
   
     外山 高士  1930―2022

昭和5―令和4
とやま たかし  91歳 没
   
    結城 市朗  1932―

昭和7―
 ゆうき いちろう
   
    北見 唯一   1928―

昭和3―
 きたみ ただいち
   
    永野 達雄  1928-

昭和3― 
 ながの たつお
   
    川辺 久造   1932-

昭和7-
 かわべ きゅうぞう
   
    有川 正治  1930-

昭和5― 
ありかわ まさはる 
   
     田口 計  1933―

昭和8―
 たぐち けい
   
    亀石 征一郎  1938-2021

昭和13― 令和3
かめいし せいいちろう  82歳 没
   
    中田 浩二   1939―

昭和14―
なかた こうじ 
 
     岡部 征純  1935―

昭和10―
おかべ せいじゅん 
   
     勝部 演之  1938-

昭和13―
 かつべ のぶゆき
   
     睦 五朗  1934-2021

昭和 9 - 令和 3
むつみ ごろう  86歳 没
   
     松山 照夫  1932-

昭和7-
まつやま てるお 
   
     山本 清 1933-

昭和8- 
 やまもと きよし
   
     小沢 象  1940-

昭和15―
おざわ ぞう 
   
     上田 忠好 1933-2011

昭和8-平成23 
うえだ ちゅうこう  77歳 没
   
    小栗 一也   1923-2001

大正12―平成13
おぐり かずや  78歳 没
   
    増田 順司   1915-1989

大正4―平成元
 ますだ じゅんじ 73歳 没
   
    阿波地 大輔   1932-1994

昭和7―平成6
 あわじ だいすけ 62歳 没
   
     大前 均  1935-2011

昭和10―平成23
おおまえ ひとし  75歳 没
   
     天草 四郎  1917-1986

大正6―昭和61
 あまくさ しろう 69歳 没
   
    佐竹 明夫   1926-2009

大正15―平成21
さたけ あきお  83歳 没
   
    久富 惟晴  1935-2015

昭和10―平成27 
 ひさとみ これはる 79歳 没
   
    岩田 直二   1914―2006

大正3―平成18
 いわた なおじ 92歳 没
   
    玉川 伊佐男   1922-2004

大正11―平成16
たまがわ いさお  81歳 没
   
     西沢 利明 1936-2013

昭和11―平成25 
 にしざわ としあき 77歳 没
   
    高木 均   1925-2004

大正14-平成16
 たかぎ ひとし 78歳 没
   
     高野 眞二 1925-

大正14― 
 たかの しんじ
   
    長谷川 弘   1928-

昭和3―
 はせがわ ひろし
   
     上野山 功一  1933-2023

昭和8―令和5
 うえのやま こういち 89歳 没
   
    高城 淳一   1925-2011

大正14―平成23
 たかぎ じゅんいち 86歳 没
   
     遠藤 征慈  1940-2002

昭和15-平成14
えんどう せいじ  61歳 没
   
     内田 稔  1927-2018

昭和2―平成30
うちだ みのる  91歳 没
   
    野口 貴史   1938-2020

昭和13―令和2
 のぐち たかし 82歳 没
   
     広瀬 義宣  1943-

昭和18―
ひろせ よしのぶ 
   
     浜田 晃  1941-

昭和16―
はまだ あきら 
   
    和崎 俊哉  1938-2011

昭和13-平成23 
わざき しゅんや  72歳 没
   
    日高 久  1927―

昭和2年―没年不明
 ひだか ひさし
   
     石山 輝夫  1942-

昭和17-
 いしやま てるお
   
     稲吉 靖司  1933―

昭和8-
いなよし やすし 
   
    瀬川 新蔵   1925-1989

大正14―平成元
 せがわ しんぞう 63歳 没
   
    河野 秋武  1911-1978

明治44-昭和53 
 こうの あきたけ 66歳 没
   
    谷口 完  1922-1982

大正11-昭和57 
たにぐち かん  60歳 没
   
    今井 健二  1932-

昭和7― 
 いまい けんじ
   
    柳川 清   1922-

大正11-
 やながわ きよし
   
     石橋 雅史 1933-2018

昭和8―平成30 
いしばし まさし  85歳 没
   
    岩尾 正隆   1942-

昭和17-
 いわお まさたか
   
     大林 丈史 1942-

昭和17― 
おおばやし たけし 
   
     中田 博久 1943-

昭和18- 
 なかた ひろひさ
   
    福山 象三   1929-1996

昭和4―平成8
ふくやま しょうぞう 67歳 没
   
     木谷 邦臣 1938-

昭和13- 
 きたに くにおみ
   
     森 章二 1938-

昭和13― 
もり しょうじ 
   
     北相馬 宏  1931-

昭和6-
 きたそうま ひろし
   
     中村 孝雄 1937-

昭和12- 
 なかむら たかお
   
    平沢 彰  1940-1984

昭和15-59 
 ひらさわ あきら 43歳 没
   
    渥美 国泰   1933-2009

昭和8―平成21
 あつみ くにやす 76歳 没
   
    若宮 忠三郎   1911-1982

明治44-昭和57
 わかみや ちゅうざぶろう 71歳 没
   
    石山 健二郎  1903-1976

明治36-昭和51 
いしやま けんじろう  72歳 没
   
    野口 元夫  1906-1991

明治39-平成3 
のぐち もとお  84歳 没
   
    田島 義文  1918-2009

大正7-平成21 
たじま よしぶみ 91歳 没
   
     里木 佐甫良  1912-1999

明治45-平成11
 さとき さぶろう 87歳 没
   
     松田 明 1932-2001

昭和7―平成13 
 まつだ あきら 69歳 没
   
     上田 耕一  1941-

昭和16-
 うえだ こういち
   
    高津 住男   1936-2010

昭和11―平成22
たかつ すみお  74歳 没
   
     溝田 繁  1924-2017

大正13―平成29
 みぞた しげる 92歳 没
   
     成瀬 昌彦  1924-1997

大正13-平成9
 なるせ まさひこ 73歳 没
   
     松本 克平 1905-1995

明治38―平成7 
まつもと かっぺい  90歳 没
   
     金井 大 1927-2001

昭和2―平成13 
 かない だい 74歳 没
   
     市川 祥之助  1929―

昭和4―
 いちかわ しょうのすけ
   
     真弓田 一夫  1919-2010

大正8―平成22
 まゆみだ かずお 90歳 没
   
    宮口 二郎   1940-1995

昭和15―平成7
みやぐち じろう  55歳 没
   
     森 幹太 1924-2000

大正13―平成12 
 もり かんた 76歳 没
   
     大木 正司 1936-2009

昭和11―平成21 
 おおき しょうじ 73歳 没
   
    早川 雄三   1925-2010

大正14―平成22
 はやかわ ゆうぞう 85歳 没
   
    武内 亨   1927-2006

昭和2―平成18
 たけうち とおる 79歳 没
   
    出水 憲   1943―

昭和18―
 いずみ けん
   
    西山 嘉孝  1923-2001

大正12―平成13 
 にしやま よしたか 78歳 没
   
     剣持 伴紀  1943―

昭和18―
けんもち ともき 
   
     立原 博 1922-1994

大正11―平成6 
 たちはら ひろし  71歳 没
   
     牧 冬吉  1930-1998

昭和5―平成10
まき ふゆきち  67歳 没
   
     有馬 昌彦  1925-1991

大正14―平成3
 ありま まさひこ 66歳 没
   
    本郷 淳  1932-2000

昭和7―平成12 
ほんごう じゅん  67歳 没
   
    青木 義朗   1929-2000

昭和4―平成12
 あおき よしろう 70歳 没
   
     垂水 悟郎  1927-1999

昭和2―平成11
たるみ ごろう  71歳 没
   
    久保 晶   1934―

昭和9―
くぼ あきら 
   
    見明 凡太朗   1906-1987

明治39―昭和62
 みあけ ぼんたろう 80歳 没
   
    木村 元   1933―2021

昭和8―令和3
 きむら げん 88歳 没
   
     早崎 文司  1929-1996

昭和4―平成8
はやさき ぶんじ  67歳 没
   
    寄山 弘   1909-1995

明治42―平成7
 きやま ひろし 85歳 没
   
    楠 年明 1934―

昭和9― 
くすのき としあき
   
    永田 光男   1914―

大正3―没年不詳
 ながた みつお
   
    樋浦 勉   1943―

昭和18―
ひうら べん 
   
    草薙 良一  1946―2023

昭和21― 令和5
 くさなぎ りょういち 77歳 没
   
    島 米八  1947―

昭和22― 
しま よねはち 
   
    西田 健  1945―

昭和20― 
にしだ けん 
   
    津村 鷹志  1943―

昭和18― 
 つむら たかし
  
     美川 陽一郎  1918―1976

大正7 ― 昭和51
 みかわ よういちろう 58歳 没
   
    住吉 正博   1942-2017

昭和17―平成29
 すみよし まさひろ 75歳 没
   
     うえだ 峻 1943―

昭和18― 
 うえだ しゅん
   
     辻 萬長  1944―2021

昭和19―令和3
つじ かずなが  77歳 没
   
    不破 潤  生没不詳 
ふわ じゅん 
   
    瑳川 哲朗  1937―2021

昭和12―令和3
さがわ てつろう  84歳 没
   
    高原 駿雄   1923―2000

大正12―平成12
たかはら としお  76歳 没
   
    園田 裕久  1937―

昭和12― 
 そのだ やすひさ
   
    谷村 昌彦  1927―2000

昭和2―平成12 
 たにむら まさひこ 73歳 没
   
     三角 八郎  1935―2016

昭和10―平成28
 みすみ はちろう 80歳 没
   
    夏目 俊二   1926―2014

大正15―平成26
なつめ しゅんじ  88歳 没
   
    伝法 三千雄  1932―

昭和7― 
でんぽう みちお 
   
     小鹿 番 1932―2004

昭和7―平成16 
こじか ばん  71歳 没
   
     工藤 堅太郎  1942―

昭和16―
くどう けんたろう 
   
     奥村 公延  1930―2009

昭和5―平成21
 おくむら こうえん 79歳 没
   
    内藤 武敏   1926―2012

大正15―平成24
 ないとう たけとし 86歳 没
   
     歌澤 寅右衛門 1930―

昭和5― 
うたざわ とらうえもん 
   
    鈴木 瑞穂  1927―2023

昭和2―令和5
すずき みずほ  96歳 没
   
    織本 順吉   1927―2019

昭和2―平成31
 おりもと じゅんきち 92歳 没
   
    田中 弘史   1935―2022

昭和10―令和4
 たなか ひろし 86歳 没
   
    松橋 登   1944―

昭和19―
まつはし のぼる 
   
    花沢 徳衛  1911-2001

明治44―平成13 
 はなざわ とくえ 89歳 没
   
    福田 豊土  1934-1998

昭和9-平成10 
 ふくだ とよと 64歳 没
   
     浜村 純  1906-1995

明治39-平成7
 はまむら じゅん 89歳 没
   
    伊藤 雄之助   1919-1980

大正8-昭和55
 いとう ゆうのすけ 60歳 没
   
    金内 吉男  1933-1992

昭和8-平成4 
 かねうち よしお 59歳 没
   
    北沢 彪  1911-1980

明治44-昭和55 
 きたざわ ひょう 69歳 没
   
    小林 昭二  1930-1996

昭和5-平成8 
こばやし あきじ  65歳 没
   
     中丸 忠雄 1933-2009

昭和8-平成21
 なかまる ただお 76歳 没
   
  竜崎 勝   1940-1984

昭和15-昭和59
りゅうざき かつ  44歳 没
   
    柴田 侊彦   1943-

昭和18-
しばた てるひこ 
   
     砂塚 秀夫 1932-

昭和7- 
 すなづか ひでお
   
    高橋 昌也  1930-2014

昭和5-平成26 
たかはし まさや  83歳 没
   
    高松 英郎  1929-2007

昭和4-平成19 
たかまつ ひでお  77歳 没
   
    山岡 徹也   1925-1997

大正14-平成9
 やまおか てつや 72歳 没
   
    山口 幸生  1925-2011

大正14-平成23 
 やまぐち こうせい 85歳 没
   
    市川 好郎   1948―1993

昭和23―平成5
いちかわ よしろう  45歳 没
   
    入川 保則  1939―2011

昭和14―平成23 
いりかわ やすのり  72歳 没
   
    金内 喜久夫  1933―2020

昭和8―令和2 
かねうち きくお  87歳 没
   
    神山 繁   1929―2017

昭和4―平成29
こうやま しげる  87歳 没
   
    小池 朝雄   1931―1985

昭和6―昭和60
こいけ あさお  54歳 没
   
    小松 方正  1926―2003

大正15―平成15 
こまつ ほうせい 76歳 没
   
    中村 竹弥  1918―1990

大正7―平成2 
 なかむら たけや 71歳 没
   
    大竹 修造  1945-

昭和20― 
 おおたけ しゅうぞう
   
    下元 勉   1917―2000

大正6―平成12
しももと つとむ  83歳 没
   
    左右田 一平  1930―2012

昭和5―平成24
そうだ いっぺい  81歳 没
   
     土屋 嘉男  1927―2017

昭和2―平成29
 つちや よしお 89歳 没
   
    頭師 孝雄   1946―2005

昭和21―平成17
ずし たかお 58歳 没
   
    石田 太郎   1944―2013

昭和19―平成25
 いしだ たろう 69歳 没
   
    戸浦 六宏  1930―1993

昭和5―平成5
とうら ろっこう  62歳 没
   
    石井 愃一   1946―

昭和21―
いしい けんいち 
   
    山谷 初男  1933―2019

昭和8―令和元 
やまや はつお  85歳 没
   
    伊藤 孝雄   1937―

昭和12―
いとう たかお 
   
    山田 吾一  1933―2012

昭和8―平成24 
やまだ ごいち  79歳 没
   
    神戸 瓢介   1931―1976

昭和6―昭和51
 かんべ ひょうすけ 44歳 没
   
    柳生 博   1937―2022

昭和12―令和4
 やぎゅう ひろし 85歳 没
   
     金子 信雄  1923―1995

大正12―平成7
 かねこ のぶお 71歳 没
   
    内山 森彦  1936―

昭和11― 
うちやま もりひこ 
   
    川浪 公次郎   1935―

昭和10―
かわなみ こうじろう 
   
     鶴田 忍 1946―

昭和21― 
 つるた しのぶ
   
     木田 三千雄 1912―1994

明治45―平成6 
 きだ みちお 82歳 没
   
     東野 英心  1942―2000

昭和17―平成12
とうの えいしん 58歳 没
   
    北村 和夫   1927―2007

昭和2―平成19
 きたむら かずお 80歳 没
   
    高品 格   1919―1994

大正8―平成6
 たかしな かく 75歳 没
   
    日下 武史  1931―2017

昭和6―平成29 
 くさか たけし 86歳 没
   
    高橋 長英  1942―

昭和17― 
たかはし ちょうえい 
   
    北村 晃一   1946―

昭和21―
 きたむら こういち
   
    坂口 祐三郎  1941―2003

昭和16―平成15 
 さかぐち ゆうざぶろう 61歳 没
   
     水上 保広 1947―

昭和22― 
みずかみ やすひろ 
   
    小野 武彦   1942―

昭和17―
おの たけひこ 
   
    中井 啓輔  1936―

昭和11― 
 なかい けいすけ
   
    大山 克巳 1930―2012

昭和5―平成24 
 おおやま かつみ 82歳 没
   
    生井 健夫   1930―2019

昭和5―令和元
 なまい たけお 89歳 没
   
     小笠原 良知  1933―

昭和8―
 おがさわら りょうち
   
    沼田 爆  1940―

昭和15― 
ぬまた ばく
   
    新田 昌玄   1934―2004

昭和9―平成16
 にった しょうげん 70歳 没
   
    近藤 洋介  1933―

昭和8― 
 こんどう ようすけ
   
    金田 龍之介  1928―2009

昭和3―平成21 
かねだ りゅうのすけ  80歳 没
   
    阿木 五郎  1928―

昭和3― 
 あき ごろう
   
    内田 良平  1924―1984

大正13―昭和59 
 うちだ りょうへい 60歳 没
   
    青山 良彦  1943―

昭和18― 
あおやま よしひこ 
   
     殿山 泰司 1915―1989

大正4―平成元 
 とのやま たいじ 73歳 没
   
    新 克利  1940―

昭和15― 
あたらし かつとし 
   
    多賀 勝一   1943―

昭和18―
 たが まさる
   
    藤木 孝  1940―2020

昭和15―令和2 
 ふじき たかし 80歳 没
   
    田崎 潤   1913―1985

大正2―昭和60
たざき じゅん  72歳 没
   
    長谷川 明男  1941―

昭和16― 
はせがわ あきお 
   
     すま けい  1935―2013

昭和10―平成25
 すま けい 78歳 没
   
    草野 大悟  1939―1991

昭和14―平成3 
 くさの だいご 51歳 没
   
    平泉 成   1944―

昭和19―
ひらいずみ せい 
   
    品川 隆二  1933―

昭和8― 
 しながわ りゅうじ
   
     石橋 蓮司 1941―

昭和16― 
いしばし れんじ 
   
    御木本 伸介  1931―2002

昭和6―平成14 
みきもと しんすけ  71歳 没
   
     清水 紘治 1944―

昭和19― 
 しみず こうじ
   
     宗方 勝巳 1937―

昭和12― 
 むなかた かつみ
   
     佐藤 京一  1936―

昭和11―
 さとう きょういち 没年不明
   
    牟田 悌三   1928―2009

昭和3―平成21
むた ていぞう  80歳 没
   
    佐藤 慶   1928―2010

昭和3―平成22
さとう けい  81歳 没
   
    中野 誠也  1938―

昭和13― 
なかの せいや 
   
    佐々山 洋一  1933―

昭和8― 
 ささやま よういち
   
    大木 実  1923―2009

大正12―平成21 
 おおき みのる 85歳 没
   
     岡田 英次 1920―1995

大正9―平成7 
おかだ えいじ  75歳 没
   
    柳谷 寛  1911―2002

明治44―平成14 
やなぎや かん  90歳 没
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
   まだまだ続きを作っていきます 
       
   
 
厳しい規制と使えなくなった「言葉」

昭和のテレビ時代劇が消滅していった要因の一つに「言葉」の問題があります。
タイトルや台詞に使っていた語彙が使えなくなったことが挙げられます。
それまで普通に使っていた言葉が台詞として使えなくなった。それは「差別語」「差別的表現」に対する規制が厳しくなったことが要因です。

1970年代に入って、テレビを中心としたメディアでは「差別的表現」に対する過剰なまでの規制が始まります。
個人や特定の団体から、『その言葉は差別的だ!』『その表現は差別を助長する!』などと抗議されると、すぐさま無条件に平謝りする風潮が現れました。

 特にテレビでは1973年の歌謡番組の司会者として名の知れた玉置宏氏の発言が問題となって、抗議、謝罪、糾弾、さらなる謝罪、とエスカレート。この事件をきっかけにに玉置氏はテレビから消えました。

テレビ各社はこの事件以降、言い訳をしたり下手に反論すると事態が余計にこじれると判断し、徹底した謝罪の姿勢を貫きます。本音では『なんでダメなの?』と思っていても、『とりあえず謝っておこう』ということになります。
「触らぬ神にタタリなし」、「臭いものにフタを」という姿勢が大勢を占めていくことになりました。

さらにその後、メディアは「放送禁止用語」なるものを作り出し、『あれもダメ』『この言葉もダメ』と今度は自主規制へとエスカレートしていきます。
見る側も含めてメディアを取りまく環境が使う言葉に対し過剰な反応を示し、ある種の「集団ヒステリー状態」になっていきました。

当然、こうした状況下ではドラマのタイトルや台詞にも規制が掛かります。それまで普通に使われていた言葉が台詞として使えなくなったのです。こうした自主規制の流れは特定の差別的表現だけでなく、あらゆる分野にも広がっていきます。
人種や民族、職業、人の外見や容姿、医療の分野での病名、社会現象、歴史、文学などあらゆる分野にわたって「禁止用語」が規定されていきました。

そして、メディア側は「差別語」「放送禁止用語」に対し代わりの言葉=「言い換え集」などというものを作って対応することになります。
しかしながら、ドラマのセリフにはこの「代わりの言葉」はしっくり来ません。

映画でも人気が出た勝新太郎主演の「座頭市」シリーズでは、それまで使っていた「めくら」という台詞が使えなくなりました。
かと言って、それを「目の不自由な人」「目の見えない人」あるいは「視覚障害者」と言い換えるにはあまりにも無理があります。
脚本家も台本を書く立場として苦悩することになります。

時代劇ではそれまで使っていた言葉がどんどん使えなくなって、ドラマが成り立たなくなってしまいました。
昭和40年代後半以降、こうした傾向が顕著になって、時代劇ドラマが作れなくなっていきました。
 
 大映映画の人気シリーズ「座頭市」は1962年(昭和37年)にはじまり26作品上映。(子母澤寛=原作)
テレビでは1974年(昭和49年)「座頭市物語」としてフジテレビで放送開始
 
松山容子主演の「めくらのお市物語」は1969年(昭和44年)に松竹が制作。シリーズ4作品が上映されました。
テレビでは1971年日本テレビで1作品のみ放送されています。 
今ではタイトルそのものが使えなくなっています。
 
「丹下左膳」は嵐寛寿郎、大河内傳次郎、坂東妻三郎ら戦前から当時のトップスターが演じてきた時代劇の定番だった。
私が見たのは大友柳太朗の演じた昭和30年代半ばころの映画。「岡町東映」だったと記憶している。
「姓は丹下、名は左膳」 という名台詞も覚えているが、今では使えないセリフがふんだんに出ていた。

こうした規制が蔓延する中では「表現の自由」という反論も通用しなくなり、「言葉は日本の長い歴史の中で育まれてきた文化そのものである」という考えも無力になってしまった。