2008年 10月9日 原田神社秋祭り
今年も秋祭りの季節が金木犀の香りとともにやってきました。この時期になると我が家の庭にあった大きな金木犀の木とその香りを思い出します。毎年”木つくり”を頼んで枝振りを丸く剪定し、秋になると辺り一面香りが漂います。
原田神社の秋祭りは本来”五穀豊穣”を祝うのが祭りの主旨だが、今は地元地域の農家も少なくなり”地域振興”という意味合いが強くなった。元々原田六郷という広い地域の祭りであったが、戦後は氏子の地域も狭まり徐々に祭りの賑わいも衰えた。昭和初期までは、この原田神社のある岡町駅周辺が豊中の中心地であった。それは歴史的にも旧能勢街道と旧伊丹街道が交わる交通の要衝地で、学校や行政施設などがこの岡町の地にあったことでも伺える。また物流や商業の中心地として栄え遊郭もあったと言われている。戦後も私が育った子供の頃には桜塚商店街や市場が賑わいを見せ、映画館も数軒あり幼い頃姉に連れられて見に行った記憶がある。祭りの主旨は変わっても、何はともあれ地域に賑わいが戻ってくることは何より望ましいことである。

2008年10月10日更新
上の地図は明治末年開業した箕面有馬電気軌道(株)が沿線を開発し、宅地として売り出した時の住宅地販売用の地図である。地図は「岡町停留所」西側が描かれているが、停留所東側の原田神社の南側に「大阪区裁判所・豊中出張所」北側に「岡町郵便局(現豊中郵便局)」その北に「池田警察署・岡町分署(現豊中警察署)」があり、駅西側には「豊中村役場」「豊南高等小学校」「裁縫学校」「第一克明尋常小学校」が並んで建っていた。この「豊中村役場」の場所は現在「岡町図書館」になっている。
また、地図の左上には「南豊島尋常小学校分教場」があるが、これが現在の「原田小学校」である。この当時岡町が豊中地域の行政の中心地であった。
各地域から続々と神輿やダンジリが集まってくる。この時間帯普段は閑散とした桜塚商店街も一時の賑わいを見せる。
駅西側には走井の蒲団太鼓が到着した。
勝部のダンジリも到着し宮入に向かう
「上津島(こうづしま)」のダンジリを誘導する中に懐かしい顔を見つけ声を掛けた。中学時代同じラグビー部にいた一年下の永峰君。
桜塚から”勇ましいギャル神輿”。茶髪のギャルは化粧もバッチリ
こどもたちで大賑わいの夜店